私たちの献立スタイル  ~心も体もみんなハッピー~  

秋広報チームから「働く母たちの食材調達から調理までの献立」に焦点を当ててレポートさせていただきます。
毎日の生活の中で、掃除、洗濯は数日、お風呂だって1日くらいはスキップしてもなんとかなる!けれども 食事だけはどれだけ忙しくてもスキップすることができない唯一かつ手間暇のかかる家事。出勤や登園までの短い時間でとらせなくてはいけない朝食、子どもたちが帰宅した安堵感と空腹感でいっぱい(要は抱っこして、遊んで、お腹空いた、疲れた、眠たいというすべての気持ちマックス)の中での夕食。こうした食事の支度をどのようにタイムスケジュールに組み込めばいいのか、復職を目前に控えて不安な気持ち、焦る気持ちが出てきますよね。そこで忙しい日々の中で先輩復職者たちがどのように1週間の献立を調達~調理しているかちょっとのぞかせていただきました。私自身は第1子6歳、第2子1歳、2度目の育休取得中ですが、第1子の復職後はとにかく慌ただしかった記憶。次の復職を春に控えていますが、今回のこのブログ書く中で他の方たちのフローがずいぶんと参考になりました。また時間のない中で食事を作らなければならない!と時間に追い立てられているような気持ちをもう一度見直し、どんな風に子どもたちと食卓を囲みたいのかを改めて考えさせられました。

  1. 先輩復職者たちの献立スタイル
  2. いろいろなアイディアを拝借
  3. 時間の考え方
  4. 私の発見

1先輩復職者たちの献立スタイル

先輩復職者の方たちの体験を伺ったところ、帰宅時間は18時から19時半とばらつきはありましたが、 いくつかの共通項が浮かびあがりました。

◆ポイント1  週末でまとめ買い
◆ポイント2  勝負は帰宅後30分
◆ポイント3  がっちりスクラム体勢

食材調達は圧倒的に週末にまとめ買い、平日ちょこちょこ買い。私自身は週末の買い物プラス週半で宅配サービスにしようかなと考えていたので意外でしたが、宅配サービスは受け取りの問題があるのかもしれませんね。復職未経験者からの懸念事項にも受け取り(不在時にもボックスにいれてくれる場合でも取り出しなどが不便)についてあがっていました。結局はそのちょっとした手間が帰宅後の時間が短い中でどうしても不都合に感じられ、宅配サービスの利用に対して消極的になっていくのだと思いました。 週末まとめ買い、宅配サービスのいずれを選択する場合でも大切なのは1週間の献立をあらかじめ描いておくことなのかなと思いました。もちろん週中で手持ちの食材でやりくりすることも可能です。けれども 毎日買いものに行くことができないので、ざっくりとでも想定しておくことが必要になってきます。

食事の仕度にかける時間は、朝食は10分前後、夕食は帰宅後30分程度、そして献立内容はほぼ同じです。
朝食:パン(ごはん)プラス1品(果物、ヨーグルト、お味噌汁などばらつき)
夕食:ごはん、汁物、メイン、副菜2品

ただしその時間以外に、朝(夜でもOKですが朝方が多い印象)に仕込みをする、週末に野菜は切って冷凍する、常備菜作りをする、平日のどこかで作り置きする人が多いです。つまり調理時間が帰宅後30分になるように準備をしているのですよね。方法はそれぞれのようでしたが、帰宅後30分以外に1~2時間の時間を別にとっている様子が伺えました。ここが兼業生活の大きなポイントのようです。また2日分まとめて作ることもみなさん共通でした。メインは月火同じ、汁物は火水同じ、など同じ献立にならないようにずらして作る、多少味を変えるなど工夫をされているようです。 帰宅後30分で夕食を完成させる、そのためにどんな献立がいいのか、どこで準備をするのかをイメージをしてみること、そして復職までの2ヶ月ほど、この時間割りで過ごしてみる練習をしてみることはお勧めです。

最後に一番重要なことは自分ひとりですべてを賄おうとしないこと。配偶者はもちろん、市販の離乳食、お惣菜、宅配の調理キット、外食、家事代行サービス、両親などなど考えられるサポートはすべて活用、周囲をすべて巻き込むことです。これは食事作りだけではなく、兼業生活すべてにいえることだと思います。そのためにいつ誰に何をしてもらうかを明確にして復職前に依頼、試行するなど用意をするといいですね。

てきぱきと日々をこなしているようですが、復職者の方たちにもいくつか課題があるようです。共通点が多かったのでみながぶつかる壁なのかもしれませんね。いくつか記載しましたので、こちらも併せて参考になさってください。

・夕飯をつくるタイミング 夜は早く子供を寝かしつけたいので、帰宅後に夕飯をつくるのではなく、朝の時間に夕飯のおかずを作りたい(週末にまとめて作るのはなんだか苦手)。仕事で疲れていても温めるだけの状態だと楽だと思う。
・メニューがワンパターン 週間のメニューを買い物前に決めるので、食材に無駄はないがワンパターンで無難な守りの料理になりがち。新しい食材や調理法を使った、新たな美味しさと出会いたい!
・ネットスーパーが活用できない スーパーで直接野菜をみながら献立を考えるからなのか、買うのに時間がかかってしまう。
・作り置きの仕方がわからない 前日の料理の残りを食べるのは抵抗ないが、いつまで食べられるのかわからない。何をどうやっていつ食べているのか知りたい。
・手作り神話を手放す! 食事を重要視しすぎて、手抜き?時短に対して、自己嫌悪に陥りがちだった。今は大分よいが、すぐ理想を追うので自分の気持ちの持ち方に気をつける。
・圧力鍋を使った方が効率はいいのだろうが購入できていない。
・もう一品増やしたいがレパートリーもかけられる時間もない。
・疲れたら外食、中食に頼るのは良いが、なし崩しに増えてしまわないようにすること。
・夫のレパートリーも増やしてもらうこと。
・味付けを新しくすると子供が食べないので、努力はあまり報われない。
・ 本来はその日に使う食材をその日に買いたいタイプ。作り置きもキライ。高いお金を出して宅配をしている割に、食材が残っていることにストレスを感じたり、時には無駄にしたりするので本末転倒だなあと思っている。

2 いろいろなアイディア拝借

◆アイディア1  時短レシピを持つ
◆アイディア2  小腹対策をする
◆アイディア3  ネットを活用する

凝っていなくても栄養のある食事を用意したいというのは親心ですが、帰宅後30分で夕食作りを終えるために、手を加えない、ゆでるだけ、切るだけ、などのメニューをみなさんそれぞれいくつか用意をしている様子です。子どもの好みに合わせて、冷奴、枝豆、カニカマ、ブロッコリー、オクラ、ちくわ、きゅうりなどなど。また短時間で栄養がとれるよう具沢山のスープ(お味噌汁)、冬は「なべ」なども活用。 その他おにぎりを冷凍しておくというアイディアもありました。朝、さっと出せるということもメリットですが、帰宅後の小腹を満たすためにも使えそうです。いちごやバナナなどを一口ずつつまみぐいさせるやり方もあります。

献立の参考にはcookpadみんなのきょうの料理つくおきやせおか.jpが多く使われていました。中には料理研究家のサイトを見ている方もいました。また私は料理本なら付箋を貼る、ネットならリーディング リストに保存しているのですが、evernoteを活用し、オリジナルのレシピ集を作っている方も!私も真似てみようと思いました。

3 時間の考え方

毎日仕事、家事、育児に追われていると、いったいいつまでこんな生活が続くのかな、と絶望するときが(少なくとも私は)あります。時間のなさにこれまた絶望もします。日々時間との闘いです。けれども復職10年以上の大先輩たちから話をきくと、時間というのは敵ばかりでもなく、心強い味方にもなっていくのだと強く思いました。 何もできなかった夫がいまでは週に4日は夕食作りという家庭をはじめ、夫がかなりの戦力となっていることが伺えました。そして何より!子どもたちが成長とともに大きな戦力となってくるのです。外食のしやすさ、多少の空腹も我慢できる、などとどんどん成長していき、それによって夕食を準備することに対して気持ちの上での負担感がなくなっていきます。そして炊飯、出汁をとるということから包丁を使うこともできるようになり、子どもたちともがっちりスクラム体勢をとることができ、まさにひとつのチーム!家族みんなで力を合わせて、家事を分担し合える日、もちろん一朝一夕にはかないませんが、今この瞬間もそんな日のための ステップだと思えて楽しく頑張れる気持ちになりました。

4 私の発見

毎日必要な食事、ふと何のためにあるのかなとこのブログを書くに当たって考えました。もちろん子どもたちの成長に必要なものです。大人にだって日々の活力の源として必要です。仕事から、保育園から、学校から帰り、体の力が抜けたときに、家族で囲む食卓にはそれ以上に大切なものがある気がするのです。私自身、目には見えないものに縛られて、ついつい毎日手作りを、と頑張っていました。けれどもそんなことは本質ではないのではないかなとこのブログを書くにあたり多くの方たちの話を伺って気づきました。ある程度満腹になればそれでいい、凝った献立、味つけではなくてもいい。むしろ、子どもにも自分にも負担なく食事のときを迎え、楽しい時間を過ごすことができればいいなと思うのです。手抜きをする日、を作っている方もいましたし、手作り神話の呪縛から逃れたいという方もいました。同時に気付かされたことは、家族揃って食卓を囲む時間もまた限りがあるということでした。子どもたちも大きくなっていくと塾や部活で帰宅時時間がばらばらとなり、子どもたち全員が揃わない夕食が増えていきます。慌しさに気を取られていますが、子どもたち一緒に向かい会える大切な団欒のときにも今だけなのですよね。忙しい中、とにかく食事の仕度をどうしよう、などと焦る気持ちもありますが、まずは気楽に構えて、そして子どもたちと一緒に家族みんながハッピーな献立スタイルを作っていきたいなと思います。

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「制約人材の活用」をどのように会社で行うべきか? 国保さんにインタビューしました!(後編)

2018年が始まりました!年末年始は家族とゆっくりお過ごしになられましたでしょうか。

 

今春4月復帰予定の方は、復職まであと3ヶ月を切りました。

年末に会社の経営者・人事、上司の方向けに「制約人材をどう活用するのか?」について、育休プチMBAの代表であり、株式会社ワークシフト研究所 COO 兼 所長の国保祥子さんにインタビュー(前編)をお送りしました。

 

今回は続きの後編をお送りします。

 

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組織全体の働き方改革推進について

 

――次は、組織全体の働き方推進についてお話をお聞きしたいと思います。

政府は働き方改革を推進しており、特に残業時間の管理は社会問題にもなっています。時短を利用した育休者復職者が増える中で、どういった働き方を企業は推進していくべきでしょうか?

 

国保 わたしは実は時短制度は推奨しておらず、残業なしフルタイムを推奨しています。本来職場のあるべき姿は、残業なしフルタイム。

残業をしないと回らない職場は、そもそもリスキーだと考えています。毎日残業しないと業務が回らないというのは、バッファがない状態ですよね。バッファを残しておかないとトラブルやクライアントに対しても突発的なことには対応できません。復職者がいようがいまいが、残業しなくても回る職場を作るべきだというのが基本思想です。

 

――なるほど。では、そのような残業がある職場を、残業なしの職場にどうやって近づけていけるのでしょうか?

 

国保 仕事には、省いてはいけない手間と省いても影響のない手間があります。組織が何でバリューをだしているか、バリューを維持するためには、捨てないタスク、捨てていいタスクを区別して、捨ててもよいものは捨てる。タスクを区別しないで、どうにか残業をなくそうと時間になったら会社の電気を消すなどの残業対策をしていると、数年後売上に影響してくる可能性があります。

 

――今の職場はどちらかというと、あれもこれもやったほうがいいとタスクが増えていく傾向にあります。人員が足りなくなったら、他から呼んで組織が膨れ上がっていっているような

 

国保 仕事は増やすほうが楽なのですよ。仕事を減らすほうが、誰かの顔がつぶれるとか、変に気を遣うので難しい。やらなくてもいい仕事は、実は大量にあります。タスクの断捨離をしないといけないですよ。そして断捨離するときは、組織にとって何が優先なのか、バリューにつながっているかを明確にしていく必要があります。

 

――タスクの断捨離!まさにわたしの職場に必要です。会社の人事部として、制約人材を抱える部所の上司に対する働きかけで効果的なものがあるのでしょうか?

 

国保 働き方の多様性が増えると、管理の手間はかかります。でも、その手間を管理職だけに押し付けてはいけないと思っています。マネジメント研修を行うなど、人事部としても管理職のサポートが必要です。また一方で、部下の自立性を高めることも大事。特に女性は、周りの期待に応えることを自分の価値と認識しがちで、自分の意見を明確に持っていない人が多いと感じます。

 

――そうかもしれないです(汗)。期待されていることをそのままやる人が多いということでしょうか?

 

国保 そうですね、多いのではないでしょうか。他人に評価されることでのみ自分の価値を認めている人は、自分の価値を周りに依存するので不安定になりやすいですね。上司の管理能力と部下の自立性は補い合える関係ですが、部下も自立性を高めるよう意識することが必要です。

 

――自分のことをいわれているような気分になりました反省です。どうせ言ってもかわらない、会社の一コマでしょと思っている自分がいたので改めます。。。

 

国保 そんなことないでしょう!(笑)言っても変わらないかもしれないが、言わないと100%変わらない。100%が99%になるかもしれない。上司はこういうことやりたい!といってもらったほうが嬉しいと思いますよ。

 

――ちゃんと言うようにします!宣言!(笑)

女性活用に関する企業の取り組み例

 

――働き方改革の一つとして、企業で女性活用も重要視されていると思います。女性活用に関する企業の取り組み例があれば教えてください。

 

国保 女性活用がうまく推進できている企業は、取り組みを女性だけにとどめていないですね。全社員の活躍のために取り組みをしていて、その中で子育て中の人に不利益なところを修正するというスタンスです。女性社員のために取り組みをやっているわけではなく、競争戦略の一つとして捉えています。

 

――例えばどんなことをしているのでしょうか?

 

国保 有名なのはサイボウズ、カルビー、ロート製薬、ユニリーバ、クラシコムです。

例えば、ロート製薬は兼業を認めています。本業にプラスしてやりたい仕事をおおっぴらにし、それが社員にとって成長できる機会になっています。自分が伸ばしたいと思った能力を兼業先で伸ばすことができるのです。

 

――面白い!兼業でスキル・能力を伸ばし、社員の成長を考えている企業なんですね。

 

国保 ユニリーバは、WAA(Work from Anywhere and Anytime)という働く場所と時間を自分で選べる仕組みを導入しています。カフェでも在宅で図書館でもOK。子育て中の人は当然助かるし、子どもがいなくても、通勤時間セーブのために使える。成果を出してくれるなら、手段は社員自身で選んで良しという制度なのですね。

この制度は働きやすさが高まるのはもちろん、社員の自立性が高まる。仕事を自分でデザイン、コントロールしている感が育つ。それがパフォーマンスにつながっていきます。

自分で選択し、決定するという行為で仕事の満足感があがります。コミットメントもあがるし、成果もあがる。例えば、雪でも会社に来い!と言われると会社にコントロールされているなという気持ちにつながり、会社に行ってからのパフォーマンスは下がります。

 

――確かに(笑)自分の会社は在宅可能なのでやらされている感は低いですね。妊娠中、雪や大雨で在宅で仕事ということもありました。でも在宅だからといって手抜きをするわけではなく、その日やるタスクを上司に宣言したり、コミュニケーションはオンラインで実施するなどしました。意識してなかったですが、自分で選択して仕事をしているという満足度があったのかも。

 

国保 それは生産性を下げないやり方ですよね。雪でもなんでも会社に来いといわれると文句を言いながら会社で仕事をしてやらされ感があります。自分で選んでいるからこそ逆に手を抜けない。自分で選んでいるという満足度でコミットメント上がるし、モチベーションあがれば成果もついてきます。子どもも自分が選んだ洋服なら着てくれるのと一緒です(笑)

 

――なるほど。確かにそうですね!

 

国保 クラシコムは18時に帰りますという戦略を取っています。すべての仕事が18時に終わるように設計しているのですね。

 

――すごい!どうやって実践しているんでしょう?

 

国保 業務の断捨離をものすごくやっているそうです。毎日18時に帰ろうと思うと会社自体の自律性が大事です。例えば、売り上げの8割をにぎっているクライアントから急な仕事を頼まれたら断りづらいですが、そういうときに断れるような立場を築かないといけないという考え方で戦略を整えてきています。クライアントの言いなりになることは頭を使わなくてもできますが、クライアントのいうことを聞かずに、いかに売り上げを上げるかは頭を使わないとできません。とても戦略を考え抜いている企業です。

 

――まさに理想の働く場所ですね!

 

国保 たまたまクラシコムさんの社長と副社長が北欧に行ったときに、皆早く帰っていて、かつ成長している企業を目の当たりにしたそうです。その時に、残業しなくても事業を成長させていくことが可能だと確信して、常にどうやったらそれができるかを考えているそうです。

こうした企業を見ていると、「残業せずに事業を成長させるのは無理」という企業は、逆に残業しているから成長しないのでは?という気になってきます。残業ばっかりだと、余裕がなく次の事業の柱になるようなネタが生まれにくく、低成長につながっているのではないかと感じています。

 

――なるほど今まで自分の中にあった固定概念がひっくり返されたようです。自分の頭が固くなっていたように思います。

 

国保 今は残業しないと成果がだせないと皆が思っているから残業をしている。残業しなくても成果が出せるという感覚が広がっていけば、皆残業しなくなると思います。成果を出せないときの言い訳として、でもこんなに頑張っていますとエクスキューズしておきたいというのがあるんでしょうね。

 

――復職後、残業をしないやり方を自分なりに考えていこうと思っていますが、現在社会的にも会社的にも変革期にありますね。

 

国保 そうですね。毎日残業しないとまわらない職場に問題があります。本来はそこにメスをいれるべきだし、管理職や部下に残業できない人がいるというのは、そういう体制に強制的に移行するきっかけになります。育児で帰りたいのは本人のわがままと捉えがちですが、体調不良や介護など、インフルエンザで倒れるというのは誰にでもある話です。予測可能な育児すらまわらない職場は、他の突発的事項でもまわらないでしょうね。

 

――客先に常駐することもあるのですが、クライアントが自分たちのどこに価値を見出しているかも大事で、残業してここにあなたがいることが価値という圧力を感じたこともあります。社会全体を変えていかないと自社組織が働きやすくても厳しいと思いました。

 

国保 社会全体を変えていくのも大事であるし、もし長時間誰かがそこにいるということが、本当にクライアントが望む価値ならば、シフト制を組むべき。誰かはいるが個人長時間労働にならないという仕組みをつくるべき。ただ長時間人がいることに本当に価値があるかは一度議論の余地があるでしょうね。あと、会社としてよく考えたら、この顧客のリクエストに応える必要はないという判断になるかもしれない。そうなると、たとえ一部のクライアントを失っても自社がやっていける価値を考え抜かざるを得なくなりますが、それは競争戦略を考え、競争優位性を築き上げることにつながります。特定のクライアントを失うのは怖いですが、それでもやっていけるように自分たちのバリューを高める意識が高まるというのは大きいと思います。もしくは通常部隊と特急部隊をつくり、特急に対応できることが競争優位にするという戦略もありますね。

 

――本当そうですね。紹介いただいた企業を参考に、今の職場も改善していくべきだと実感しました。ありがとうございます!

 

※今回国保さんが紹介されていた企業の働き方戦略の詳細情報は、国保さんの著書『働く女子のキャリア格差 (ちくま新書)』に掲載されています。どうぞ読んでみてください!

女性社員のキャリア形成について

 

――次は女性社員のキャリア形成についてお聞きします。復帰後、管理職などのキャリアアップを望んでいるが、不安に思っている方も多いと思います。

 

国保 前提条件として、わたしは管理職つまり意思決定者になったほうが子育てとの両立は楽と思っています。例えば、自分がリーダーだったら会議を18時以降に入れませんが、プレーヤーだと従わざるをえないですよね。ただ既存の管理職は、そういうやり方をあまりしていないから、管理職になりたくないという意見があるのだと思います。既存の管理職にはなりたくないのです。でも管理職になったほうが楽になるし、むしろ両立しやすい世界があるとわかれば皆管理職になろうとすると思います。

 

――新しいタイプの管理職になるというのは、既存の組織内ではハードルが高そうです。既存の管理職の中で、私は残業しないと言えるかな?と思ってしまいました。

 

国保 わたしのスタンスはこうです!という要求だけでは通らないと思っています。ただ、こういうやり方でも成果を出せます、つまり目的は一緒だけど手段の変更を提案するというやり方はあります。発言力でいうと、プレーヤーではなく、管理職だからこその影響力もあります。

 

――成果を出していたら、他の人たちもそれ以上やってとは言いづらいですもんね。

 

国保 少なくともこの指標では十分にパフォーマンスをあげていますと言えるのと、言えないのとでは肩身の狭さも全然違います。

 

――そういう働き方もできるというのが社会的に広まっていくと、管理職をやってみたいという人も増えそうですよね。

 

国保 実例を目の前でみるとそういう世界もありうるんだな、じゃあやってみようかなと気にはなりますよね。

 

――会社によっては、時短制度を活用している女性は、昇進を望めないことが多いのではないでしょうか?

 

国保 キャリアアップを望めない環境に無防備に身をおいてはいけないと思います。場合によっては時短でないほうが良いこともあります。毎日ではないけれども、ときどきは残業できる環境をつくることが重要です。会社からしても、自分のやり方は一切変えたくないがキャリアアップはしたいというのは、少しわがままに見えてしまうでしょう。自分もできることをやっている、組織に貢献する意思があるから機会を与えてほしいという交渉になります。時短を取ると、キャリアアップを望んでいないというメッセージに捉えられることが多いので、時短を取るならばなおさらコミュニケーションをとって、ちゃんと貢献する気持ちと備えがあることを伝えないといけないと思います。

 

――そうなんですね。時短を取ろうと思っていましたが、キャリアアップを望んでいないというメッセージにとらえられがちでしょうか?

 

国保 例えば保育園のお迎えは一切行けません!と夫に言われると、育児のモチベーションが低そうに見えますよね。毎日は行けませんが、できることを探してやりますとか、木曜だけはお迎えに行きますと言われると、モチベーションは全然違って見えませんか。

 

――一回育児に置き換えると客観視ができますね!良い技を教えてもらいました(笑)時短を取るかどうか考え直そうかな。

 

国保 なんとなく時短制度を選ぶことは推奨していません。フルタイムでいくにはどうするかをまず考えて、どうしても無理そうであれば時短を選ぶというほうがいいと思います。

 

――わたしの会社では、とりあえず時短を取るという人が多いです。会社からしても育児大変だろうからとりあえず時短したら?と言われています。

 

国保 時短を取るとマミートラックにのってしまうこともありますので、時短を取るなら戦略的に取るべきです。育児に置き換えて考えてみると、パートナーから「とりあえずお迎えはやりません」と言われるのとやる気あるのかな?と感じてしまいますよね。そしてやる気がない人に学習の機会は与えられないし、学習の機会がないと仕事も育児もやりがいを感じにくいのです。それが本人の希望ならいいのですが、あとからそんなつもりじゃなかったとならないよう気を付けてください。

 

――確かに。「とりあえず時短」は避けようと思います。自分自身のキャリア形成について整理し、自分なりの戦略を立てていきたいです。パートナー含め、家族と改めて復職後の働き方について、相談したいと思いました!

 

国保 今日お話ししたことを日々考えていますが、自分が考えていることを皆知っているわけではないとわかり、本を書きました!ぜひ皆さん社会でどんどん活躍してください!!

 

――おおー!早速読んでみたいと思います。国保さん、今日はありがとうございました!頑張ります!

 

※国保さんの著書『働く女子のキャリア格差 (ちくま新書)』

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前編・後編にわたる、国保さんのインタビューいかがだったでしょうか?

ご自分・ご自分が所属している組織に当てはまる…と思った内容があったのではないでしょうか?

インタビューをしたメンバーからはこんな感想をいただきました。

 

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・育休プチMBA勉強会には、自分の成長や復職後の両立のため=自分のために参加していますが、結果として、個人の問題解決力が上がって組織に貢献できるようになるということを再認識しました。

個人の仕事の成果が積み重なって組織をつくっていくのだから、よく考えると当たり前ですが、散らばっていた自分の考えが、国保さんの話をきいてつながった感じがしました。

 

・子どもが生まれて制約人材になる自分の存在は、職場の皆にとって迷惑という遠慮の気持ちがありました。どうしても今までの自分の働き方にこれからの自分を近づけようとしてしまうからだと思います。

しかしそれを続けていては、自分も組織も成長機会を逃してしまうのだとポジティブにとらえて、仕事のバリューを大事にしながらタスクの断捨離や解決法を探っていきたいです。

このインタビューで心に残ったワードを育休手帳に書き留めて、これから復職して落ち込んだときや、空回りしたときのおまもりにしたいです。

 

・復職後のキャリア形成については、ネガティブなことばかりを考えてしまい、復職に対するモチベーションが高くありませんでした。しかし、インタビューを通して、子どもを預けながら自分の成長機会を逃して働くことは絶対やめようと思いました。自分のためにも、家族のためにも、働いてキャリアを積み重ねていき、楽しい人生を歩みたい!と改めて実感しています。

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インタビュー記事を読んで、皆様にも新たな発見があれば嬉しいです。

 

多くの気づきを与えてくれた国保さん、お忙しい中インタビューに応えてくださって、本当にありがとうございました!

◆1/10勉強会◆開催報告

こんにちは、4期(秋)運営メンバーのゆみです。
1/10(水)に開催された勉強会のレポートをお届けします!
私は11か月の息子を連れて参加しました。
2018年に入り初めての開催、あけましておめでとうの挨拶からスタート(^◇^)
1月に入り、そろそろ復帰も近づいてきた方も多く、参加者も熱気にあふれて
いました。
今回の勉強会は、年末に行った勉強会と同じテーマの「業務改善を考える〜岡村
課長と定時後のクレーム
」。

旅行代理店、ニコニコトラベル株式会社の第一営業課では、育休復帰第一号の山下を迎え入れました。課長の岡村は、優秀な山下が復職してくれてうれしい反面、
残業ができない山下のフォローで他メンバーの残業が増えていることが気になっています。
そんな中、支店長に呼ばれ、生産性を上げるために山下を異動させることを打診
された岡村課長。さてどうする・・・・?
自分が以前復職したときを思い出し、ドキっとしました><

*  *  *  *
初めましての自己紹介(育休回数や子供の月齢など)をしたあと
1.ケースを読み、出題された「設問」について、自分の考えをまとめます。
赤ちゃんを見ながら文章を読み、自分の考えをまとめて書き出す、という作業自体久しぶりで、手間取りつつ取り組みます。

2.グループ内の参加者とディスカッション
周りのひとの意見を聞いて、こんな考えもあるのかと目から鱗が落ちることも。
思考が広がっていくことを感じました。

3.全体でのディスカッション
参加者全体で意見共有。

人の意見を聞くことで自分にも新しい考えが浮かび、思わず手を挙げている自分が
いました。
息子はちょっと飽きてきておしゃべりを始めていたので、私も大きな声で発言してみました。
ディスカッションは、ファシリテーター(トレーニングを受けた育休中のボランティア)から出される設問に自分で考え、グループや全体のディスカッションを3〜4回繰り返します。

ついつい復職者の山下の目線で考えがちですが、他の目線での設問もあり、視点を変えると新たな気づきがあることを改めて実感しました。
また、復職後、起こりうる課題を疑似体験することで、復職後の不安が少し解消された気がします。実際にこのような状況になった時はこのケースを思い出し、考えたことを実践してみようと思います。

4.リフレクション(振返り)
ケースディスカッション後、「9つの挑戦課題」から自分の苦手な項目を選び、
その原因も考えてみました。
自分のことをふりかえる時間ってなかなかとれないので、よい内省の時間に
なりました。

この勉強会は正解がないため、テーマは同じでも、メンバーが異なると導き出される答えが変わるんです!
繰り返し考えることで思考のトレーニングになりますのでお試しを♪

ランチ交流会
持ってきたパンやお弁当を食べながらみんなで交流会。
私のおすすめはJR巣鴨駅改札横のパン屋さんです。ちっちゃいドーナツがもちもちでおいしくて、ランチ会のときにおいしく食べています(^◇^)
普段働いているとついつい自分の会社の人ばかりと話してしまいますが、様々な
業種・業界の方と仕事の話をしたりすることで刺激が多かったです。
また、復職経験者に、復帰後の実体験や両立テクニックを教わることも
できました。
終了間際には、お互い連絡先を交換している方もいますよ~

同じ悩みを持つプレママ、ママが参加しているので、ぜひ気軽にご参加ください♪

*  *  *  *

次回の勉強会1月26日(金)のテーマは「復職に備えた準備をする」です。
いよいよ復職時期も近づいてきたので、皆様ぜひ、復職前のトレーニングにご活用ください!
→→ 申し込みURL

*残念ながら1月16日現在満席となっております。2月にも勉強会開催を予定しておりますのでご確認ください。復職が近くなってくる時期、早々の完売が予測されます。

2月16日(金)、2月22日(木)の開催の勉強会、テーマは「事実と感情を分けて
考える〜育児に理解のない上司〜
です。
2月16日(金)勉強会
→→ 申し込みURL
2月22日(木)勉強会
→→ 申し込みURL

*  *  *  *
また、育休プチMBAを監修するワークシフト研究所の勉強会も、赤ちゃん連れで
学べるものがたくさんあり、オススメです!
ワークシフト研究所の勉強会では、プロフェッショナルによって経営学の理論の
レクチャー&ケーススタディについてのファシリテートが行われ、また育休プチMBAと同じく子供を持ちながらキャリアを築く人たちとの交流会の機会もあり
ます!こちらもぜひチェックしてみてください!
→→ WSI講座